前川國男のことば
今日、NHKのETV特集 で耐震偽装問題と現在のケンチク業界について特集していました。
第1部は姉歯問題とケンチク業界の問題について。
しか〜し、ここでもかたられるのは「確認の民間解放」問題。
要は、民間に確認をやらせたからこうなったとの理屈。

じゃ、役所だときっちり見られるのか?
じゃ、民間だからだめなのか?
果たして、設計者の監理義務はどこにいくのか?

少なくとも、私の経験で中間で鋭い指摘を受けたのは千代田区と横浜市のみ。
あとは「へ〜。こんなになってんですね」的な見物者の様なコメント。
そりゃそうだ。役所は癒着を嫌って少なくとも3年以内には部署移動する。
経験3年で検査が出来るか?
では、建築士受験資格の実務経験てなんだ?最短でも4年だぞ。

問題は民間かどうかではなく、設計者の倫理的自立と、それを担保する保証構造。
設計施工の会社ならば、なおさら設計の立場と施工の立場を明確に分離すべき。
そのことが分かってないビルダー/ゼネコンが多すぎる。



甘やかしてくれとは言わない。
でも、設計料をグラムいくら的な観点で見ないでほしい。
以前言われました。
「図面25枚だから50万だね〜」
1枚2万の計算。
ドラフターじゃないんだから、枚数で算出するなって。
その上「監理はいらない」だって。

ぢゃ、違反をやられても、故意に構造抜かれても、設計者の責任か?
設計料はいいけど、監理料ぐらいはちゃんとくれ。
ぢゃないと、自分の仕事に最後まで責任は持てない。

いや、持たない精神構造になっちゃう。
モラルハザードだよ、これは。

そこで今日のETVで前川國男のことば。
「もう黙っていられない。今こそ自由な立場にある建築家が奮起すべき時である」
これは学会賞受賞時の挨拶で述べられたもの。
戦前〜戦後復興期に建築に携わり、高度成長時にケンチクが持つべき理念や公共性より、
経済性が圧倒的に凌駕していく様を嘆いたのであろう。

そう、「便利」と言うことは、そこからヒトがいなくなることと同義語なんですね。
経済性や利便性が理念、公共性より優先される価値観。
しかも、建築は一度建つとその周辺への影響力はすごい。
ドミノのように波及していく。

ヒトがいなくなる=モラルハザード

便利って何ですか?
経済性が最も重要ですか?
子、孫の世代に自分がどう責任を果たすのですか?

前川はそう嘆き、警鐘を鳴らしたに違いない。
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by kametatu | 2006-04-02 02:05 | けんちく
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