不都合な真実
出張の合間に、見たかった「不都合な真実」を見に行ってきました。

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この映画は残念ながら浜松では上映しておらず、
縁遠い「六本木ヒルズ」まで行ってきました。

スピーカーは有名な元アメリカ副大統領 アル・ゴア氏。
政治家が作った映画という事だったので、
ちょっと斜に構えてみてきました。




内容的には温暖化に寄る環境への影響を、
わかりやすくスライドにまとめた講演だったが、
驚いたのは、私がアル・ゴア氏に持っていたイメージとは、
かけ離れた彼のスピーチ内容の濃さと、その熱意でした。

私は当初、クリントン氏のもと副大統領を務め、
2000年の大統領選でブッシュ氏に僅差で敗北した彼にとって、
環境問題も政治活動の一環で、再起を図るためにもってこいの題材なので、
売名的に映画を作ったと思っていました。

が、彼が地球温暖化問題に気がついたのは1960年代後半、
師事した大学教授のデーター分析を見て驚き、
それから下院議員、上院議員を経ながら、聴聞会の開催や、
規制法立案の挑戦、副大統領時にはCOP3への参加など、
温暖化問題が一般的に知られるずいぶん前から彼は活動していたといういこと。

また、温暖化についての講演活動を始めるきっかけが、
彼の息子が交通事故に遭い、瀕死の重傷を負ったときに、
彼の息子の命が助かった先に、この地球がどのようなものになるのか、
自身の知識を持って考えると、とても明るい未来があるとは思えない。
そういう精神的な苦しみから起こした行動であったということ。

この2点を知り、これは彼の野心的な政治的活動ではなく、
真実(もしくは事実)を知るものとして、やらねばならないという
信念に突き動かされた活動であると知りました。

南極海の氷をボーリング調査すると、古代の空気の組成分析が可能ですが、
その分析結果で、CO2濃度が300ppmを越えた事は一度もなかったとの事ですが、
現在のCO2濃度はずいぶん前に300ppmを越えてしまっています。
つまり、よくいわれる「大きな気候変動の一部」という範疇を越えた、
未知の領域に踏み込んでしまっているのが現実です。

また、現在多くの温暖化問題への研究成果が発表されていますが、
その論文内容で、温暖化が進行している事にNOを唱えているものは、
実は一つもなく、それを伝えているメディアの論調の半数が否定的であること。
このずれ自体が、「不都合な真実」をわかりにくくしているのかもしれません。

映画というマスに載せている事自体、営利を目的にしているのではないか、
という向きもあるでしょうが、ゴア氏の講演を聞ける人は、
いくらがんばってもほんの一握り。
映画化する事で、より幅広い人に見る機会を与えられるということは確かです。
受け入れる、受け入れないは機会があってこそ生きるもの、
そう、私は理解しています。

映画ではこれよりもと詳しく、もっと現実的に、もっとわかりやすく提示されています。
やはり実感として持つために、見る事のできる方は一度足を運んで見ていただきたい。

また、皮肉にも2000年の大統領選で勝利したのはブッシュ氏。
アメリカにとって、2000年の大統領選が「Point of no return」だったのかも、
と思ってしまう私は、深読みし過ぎでしょうか?
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by kametatu | 2007-01-30 08:41 | つながり
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住宅設計者の端くれが、日々あれこれあることを、思ったままに書き連ねまし。
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