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高杉庵もうちょっと
軽井沢の帰りに茅野の「神長官守矢資料館」と「高杉庵」に行ってきました。
というのも、かみさんが星のや滞在中に藤森照信さん「タンポポハウスができるまで」を読破し、「帰りによってみる?」と投げかけてみると首を縦にぶんぶん振ったので寄りました。
ちなみに私は資料館は2度目、高杉庵は初めてでした。






始めは資料館に寄りましたが、あまり大きくないのと、
RCなので結構底冷えがするので、展示品そっちのけで(茅野市の方申し訳ありません)見まくっていると、受付の方に「あれ見に行った?行ってなかったら行ってくれば?」と差し向けてもらえた。きっと設計関係者丸出しだったのでしょう。

高杉庵もうちょっと_d0039780_0215155.jpg
で、資料館からの小道を曲がると・・・・・・

あまりに唐突に現れたので、驚きとともに笑ってしまいました。


高杉庵もうちょっと_d0039780_0232463.jpg
近づくとこんな感じ。
何となくたたずまいが「スナフキン」ちっく。
遠くから見ても近づいてみても、たたずまいが本当に不思議な感じ。
ツリーハウスとは全く違うたたずまいに、
「建築ってなんだ!?」て考えさせられますよね〜


高杉庵もうちょっと_d0039780_0285421.jpg
下から見上げた感じ。
見事に木が基礎の代わりになっている。
しっかり図面を引いて、計算なんかしたら絶対建てられない建築だ!!


高杉庵もうちょっと_d0039780_030232.jpg
資料館に展示してあった藤森さんのスケッチでは、
2本の木を使って、股割れした部分で上屋を支える事で
「剛接合」を目指したとの事。
確かにこの部分は剛に近くなるが、
下の木は完全に「柔」ですよね〜


日常的に基礎のある、当たり前の建築を生業にしていると、
このぐらい頭を殴られる「ショッキング建築」に出逢わないと面白くない。
今問題の偽装構造計算なんて、
この建築の前ではあまりにも小物で無力だ。
「建築する」行為の原始を見せられた感じで、
設計をもっとやろうと言う勇気を与えられました。

ちなみに、ふとしたきっかけでこの高杉庵に昇る事ができた同僚曰く、
「天然免震だよ。ずっと揺れてんだから。怖いよ」
と言ってました。(爆笑)

ほんとうに「建築」ておもしろいですね〜〜〜
さよなら、さよなら、さよなら〜(淀川長治風に)
by kametatu | 2005-11-26 00:40 | けんちく
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住宅設計者の端くれが、日々あれこれあることを、思ったままに書き連ねまし。

by kametatu
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